初夢には意味があります。好きな人、元彼、仕事など初夢の意味を占います。初夢と検索しても同じような内容でウンザリしているあなたへお届けします …
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初夢には意味があります。
意味を知ると一言で言っても、本当の意味を知るためには、情報や知識よりも前にある物事の考え方を知る必要があります。
例えば、適当(丁度いい具合・適切/いい加減なこと)やごはん[白飯/食事]などが良い例です。1つの言葉に2つの意味がある場合には、物事の考え方を知らないと言葉の意味は理解できません。また、意味は時代と共に変化してしまうこともあります。
今日は初夢の意味を探ってみようと思います。
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初夢 と は
初夢 と は、新年の最初に見る夢のことです。
初夢の内容によって1年の吉凶を占う夢占いの一種です。昔から縁起が良いものを初夢で見ると、出世、開運、財や子(事)を成す1年になると信じられてきました。初夢は単なる俗信ではなく、先人の暮らしの智慧として口伝されてきたことを考えると、やはり初夢には何かしらの兆候を感じ取れるのかもしれません。
夢は科学的にも思考の延長と言われることが多く、自分が無意識に考えていること(自分でも気づいていない考え)が初夢として意味を持って表れることも少なくないようです。初夢について、詳しくはこちらの記事で説明しています。↓
初夢はいつ見る夢なのか
初夢には期限があります。
いつの時代も、初夢をいつ見るの夢なのかという議論は後を絶たないようで、江戸時代にも「大晦日から元日」「元日から2日」「2日から3日」の3つの派閥に分けられ、人々の習慣(大晦日や正月の過ごし方)によって、自然と最終的な決着が着いたとされています。
2019年の初夢は、ここ数年〜数十年ぶりに縁起の良い日(一粒万倍日)と重なります。いつにも増して、初夢効果というかご利益のありそうな日程だと個人的に興奮しています。一部では、期間など関係なく2019年に初めて見る夢をざっくり初夢と呼んで、1年の吉兆を占うという場合もあるようです。
ちなみに、初夢期間と一粒万倍日が重なっているのは、1月2日です。初夢はいつ見る夢なのか、詳しくこちらの記事で説明しています。↓
初夢の考え方(内容の意味と解釈)
初夢には独特の考え方があります。
初夢は新年に初めて見る夢(いわゆる初物)ということだけで、縁起が良いとされています。代表的な初物として、初穂(はつほ)は神仏に供えます。その年に初めて収穫された初物には、他の食べ物にはない生気がみなぎっていると考えられ、初物を戴くことで、新たな生命力を得ることができると言われています。
初夢発祥の江戸時代には、この意味合いが強く信じられていた時代背景で、初物を食べると寿命が75日延びるという俗信もこの頃が発祥だと言われています。「七十五日」という数字の根拠は、「人の噂も七十五日」でも使われているように、区切りが良く語呂もよい数字だと当時に意味を付けたことから始まったようです。
初物の意味を知った江戸っ子たちは、競って初物を求めるようになりました。一時は幕府が、魚・貝類・鳥・野菜や果実などの売り出し日を決定し、初物を求める風潮を制限したという逸話さえあります。
前置きが長くなってしまいましたが、初夢は初物だからどんな内容の夢を見ようが縁起が良いと意味を付けた所以です。初夢にとって、縁起が良くないという意味や解釈がない事は大切な初夢の考え方です。
一方で、初夢で縁起の良くなさそうな夢の内容だと、縁起直しとして逆夢と して意味を解釈することがあります。逆夢とは、現実とは逆のことを見る夢、実際には逆のことが起こるような夢、として意味します。
初夢の意味とは
初夢の意味を整理して説明します。
江戸時代発祥というだけあり、初夢のことわざの意味は徳川家康と関わりの深いもの、江戸時代における文化的な意味が強く残っています。初夢の意味は、高嶺の花ではありませんが、当時(江戸時代)一般的に民衆が良いと信じられるもの(高価、貴重、語呂が良い)などが初夢信仰の象徴として、現代にまで語り継がれている共通点があります。
一富士二鷹三茄子の意味
初夢と言えば、一富士二鷹三茄子です。
おそらく、多くの人が今までに一度は聞いたことがある初夢のことわざ(キャッチフレーズ)です。意味として、現代では馴染みを感じない、意味が理解できない人も多いと思いますので少し解説します。
当時は、富士信仰といって富士山そのものを神と見立てるなど、何らかの形で富士山を信仰・崇拝の対象とする風潮が多かったようです。今でも、富士山は日本一の山として畏敬の念を感じる日本人は多いと思います。
次に、鷹はソフトバンクホークスとしか連想できない人も一部でいるようですが、当時は徳川家康の趣味が鷹狩り(鷹などの鳥を使った狩猟の一種)だったこともあり大衆からは高嶺の花として縁起が良いと意味を付けていたようです。
最後に、茄子は今でこそ庶民の味方的な野菜になっていますが、当時は高級品の1つでした。江戸時代、駿河の国では温暖な気候を利用して、ナスの促成栽培が盛んでした。そして、ついには馬糞や麻屑などの有機物の発酵熱で加温し、さらに株のまわりを油紙障子で囲うという現代のハウス栽培顔負けの方法で、夏の野菜であるナスの初なりを正月にまで出荷を早めました。
それだけ手間をかければ当然、値段は高くなります。勘がいい人は分かったかもしれませんが、初物のナスは1個1両(1両 ≒ 13万円)といわれ、大名が賄賂に使うほど高価だと言われています。せめて初夢の中では、正月にナスを食べてみたいと庶民が願うのも、当然のことだと思いませんか。
他にも、富士は「無事」、鷹は「高い」、なすは事を「成す」という掛け言葉で語呂が良いことから縁起が良いという意味もあります。
四扇五煙草六座頭の意味
一富士二鷹三茄子の続きには諸説あります。
最も有名なのが、四扇(しせん)五煙草(ごたばこ)六座頭(ろくざとう)です。大元(俚言集覧)を辿ると一説として、一富士二鷹三茄子と四扇五煙草六座頭はそれぞれ対応しており、富士と扇は末広がりで子孫や商売などの繁栄を、鷹と煙草の煙は上昇するので運気上昇を、茄子と座頭は毛がないので「怪我ない」と洒落て意味を付けたことが所以です。
一富士二鷹三茄子、次いで四扇五煙草六座頭と2つを合わせて、家内安全を願うというのが初夢の本当の意味だったのです。他の説は、主に逆夢としての意味も含んでいて、四葬式、五雪隠(せっちん)や四葬式、五火事などがあると言われています。ちなみに雪隠とは便所のこと。
夢占いにとって初夢の意味とは
初夢とは、夢の内容から1年の吉兆を占うため夢占いの一種です。
夢占いで最も有名なのが初夢の「一富士二鷹三茄子」だと言っても過言ではないでしょう。夢占いは、西洋と東洋では解釈が違うため、その地域での知見や過去の経験則、文化などが影響していると言われています。
日本の夢占いは、中国(周公解夢全書)から伝わってきた説が最も支持されていますが、諸説あるため定かではありません。しかし、西洋・東洋問わず、昔から夢が吉凶の予兆とされることは多かったようです。
初夢で好きな人の夢を見る意味
初夢で好きな人の夢を見る意味はシンプルです。
夢の中で好きな人と会えたり、笑顔で話す事ができたらすごく幸せな気分で朝を迎えることができます。反対に好きな人が他の女の人と一緒にいたり、そっけない態度や冷たい態度をとられると、夢だとわかっていても気分が沈んでしまうことも。また、どれだけ望んでも好きな人が夢に出てこないこともあれば、大胆にもキスを交わしり好きな人との夢に一喜一憂することも少なくありません。
初夢で好きな人が表れる意味は自分の願望の表れです。ようは、好き過ぎて夢でも会いたいとなってしまうというメカニズム。特に、初夢の中でイチャイチャするより、嫌われたり、避けられる、無視されるような内容の方が暗示する意味は良いとされています。
諸説ありますが、好きな人を初夢で見る意味は、自分の願望の表れだということに加え、好きな人もあなたのことを意識している意味だということ。初夢をきっかけに、意識から関心(興味)へとワンランク上げるために好きな人にアプローチする計画を作ってみては?
初夢で元彼の夢を見る意味
元彼が初夢に出てくると、なかなか印象に残ります。
元彼はあなたと過去に付き合っていた相手で、夢占いでは、あなたの潜在意識を意味します。例えば、夢占いで元彼と喧嘩をしていたり、元彼から連絡を貰っても素直に喜べないようだったら、今のあなたは少し疲れているかもしれません。この場合は、休息を取る、ストレス発散に何かしてみる必要があります。
一方で、元彼が出てくる夢の中には願望夢としての夢もあります。例えば、元彼と手を繋いで楽しくデートをしている夢だったり、甘いキスをしているような夢を見た場合は、あなたが元彼と復縁をしたいと願っているという意味も含んでいます。
初夢で元彼の夢を見るくらいですから、意味を探すよりも自分の気持ちをもう一度整理して意味を決めるのも手。初夢は明るく前向き、ポジティブな意味と解釈することが多いので、勇気を出して自分で意味を決めてみましょう。どちらの意味を選んだにせよ、一歩前に進めることは間違いありません。
初夢で仕事の夢を見る意味
初夢で仕事の夢を見た時には意味の捉え方に要注意。
夢占いにおける仕事の意味とは、あなたの仕事に対する現在の思いや労働意欲、能力の象徴。また、近い未来のあなたの仕事状況を、意味しているとも解釈されます。そして、その背景には、あなたが仕事に対する不安や、蓄積されたストレスが反映されている怖れも。
初夢で仕事の夢を見るくらいですから、基本的な意味で言うと働き過ぎだとも捉えることができます。しかし、初夢は初物として捉える特徴があり、おめでたいものです。仕事での出世や本当にやりたい仕事への転職のきっかけとして初夢に投影されることがあります。
仕事の状況は人それぞれ、しかし初夢には意味があります。初夢の内容をプラスに捉えた解釈、それがあなたに最もふさわしい夢の意味です。
海外の初夢事情
海外にも夢占いはありますが、新年に見た夢を特別な意味とする風習はありません。
海外に初夢という文化こそありませんが、初夢に関する興味深い話が存在します。 海外の初夢で有名なのは、アラビアンナイトに登場する女王が見た初夢の物語です。
今から1300年ほど昔、アラビアにハールーン・アッ=ラシード(Hārūn al-Rashīd)という王様(通称;偉大なる帝王)がいました。 その妻であり女王でもあるズバイダは新年に恐ろしい初夢を見ます。初夢の意味が気になり、ズバイダは夢占いに詳しい学者に相談しました。
学者はズバイダの見た初夢を「世界中に水を届ける水路を作れ」という神からのお告げだと意味づけました。
ズバイダは学者の言う通り、アラビアの国々に満遍なく水が行き届くような大がかりな水路を建設します。 なんと、この時ズバイダが作らせた水路は、現代でもアラビアの人々にとって重要な水路として残っているようです。
悪夢と思われた初夢が一転して、生活を豊かにしてしまうなんて、面白いエピソードだと思いませんか。
まとめ
初夢の意味は、歴史から紐解くと人によって違うと言えます。
ようは、ネットに出ている情報を参考にしても鵜呑みにしないで、自分なりの解釈をするのが1番良いということがわかります。大切なことは、初夢の意味はどんな内容の初夢だろうが、きっと縁起が良い夢だということ。
自分の都合の良い意味として初夢を解釈することが、新年を明るく幸せにスタートさせるきっかけになるのかもしれません。まさに、女王スパイダのように(笑)
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あとがき
初夢は、2つで1セットで意味をつけられていたことに驚きました。
それに初夢は、日本独特の夢占いだったのです。初夢の意味は、自分なりに解釈しても良いと分かれば、どんな味付けをしようかとワクワクしてしまいます。初夢には一応、いつ見る夢なのか期限があるので、初夢を見逃さないように。
次回は初夢を見る方法を紹介しようと思いますっ