前回の記事では、3本柱の1つ目を紹介しました。 → 子どもにとって快適な「睡眠環境」とは ~3本柱その①~
今回は3本柱の2つ目を紹介します、テーマは幸福度です。
幸福度とは、心がどれだけ満たされているかをはかる物差しです。
”地球幸福度数”なんて言葉もあるくらいですから。 ↑ この動画
体の健康と同じように大切で、いわば心の健康とでもいいましょうか。
“睡眠の3本柱”の中で、最も大切だと言ってもいいくらいです。
目次はこちら
幸福度を高めるとどうなるの?
幸福度を高めるとこのような効果が期待できるようになります。
- 親子ともにポジティブ思考になり、自信が増す
- 親子ともに不安が軽減され、安心感が増す
- 親子ともに、睡眠に対するネガティブな感情が軽減される
- 子どもに眠る事への安心感を与えられる
- ”ねんねトレーニング”をしなくてもよくなる
など、ザッと挙げるだけでもこれだけあります。
これは、親と子は文字通り運命共同体で親か子のどちらか一方の幸福度が低いと、
負のスパイラルに陥ってしまい、どちらも睡眠不足になりがちです。
親子の呪い、いや親子の絆と言うべきでしょう。
ようは、親子ともに幸福度が高いか低いかで、育児や睡眠がスムーズに進むか、
すべてうまくいかないサイクルに陥るのかの分かれ道になるのです。
耳が痛い話かもしれませんが、人と人との繋がり(ましてや親子ほど絆の深いものはない)は、
こういった特徴を持っていることを心に留めておきましょう。
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子どもが最初に学ぶ感情は親から
子どもと親の幸福度はリンクしています。
これは、子どもが赤ちゃんの頃から親の感情や心の変化を感じ取り、
さらに赤ちゃんは親を通して感情を学んでゆきます。
どんなに子どものためにと尽くしても、親の心が満たされていなければ、
子どもの心は満たされづらく、幸福度も上がりにくくなります。
ようは、まずは親の心を満たす、すると子の心も満たされやすくなり、
育児がスムーズに、そういうスパイラルに入ると親の心に余裕を生まれ、
いい相互関係が生まれてきます。
これは、あくまで理想論で現実的でないケースだって私にもあります。
仕事が忙しく睡眠不足になったり、子どもがギャーギャー言うと、
すぐ怒ってしまい、その日は寝顔をみて反省することもあります。
ただ、そういう幸福度の仕組みが理解できていたら、気分転換したり、
ベビーシッターさんにお願いして自分の時間を確保したりなど、
「あっ、これやばいな」と思ったら工夫することができるようになります。
実は、この”自分に合った家庭環境でアレンジしていくこと”が、
親と子の幸福度をともに高めるポイントといえるでしょう。
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ママが自分を大切に、シャンパンタワーの法則
シャンパンタワーは、一番上のグラスにシャンパンを注ぎます。
グラスが一杯になると溢れて下の段のグラスへと流れ満たしてゆきます。
ようは、上から順に満たされてゆき、幸福の輪も同じ法則で満たされてゆきます。
シャンパングラスを心の器、シャンパンを幸せそのものだと考えてみましょう。
一番上のグラスがママです。その下に子どもやパパなどの家族。
次が友人や同僚となり、一番下が他人でしょう。
こう考えた時に、あなたは何段目からシャンパン(幸せ,エネルギー)を注いでいますでしょうか?
注がれるのはあなたの心を満たす幸せです。
この幸せがママの中に満ちて溢れてはじめて、まわりの心も満たされるようになります。
家族の中でも優劣(パパは一番最後)がある場合もありますが(笑)
つまり、ママが満たされていないと、子どもが満たされない、
このイメージを忘れないようにしましょう。
困ったときはパパ、おばあちゃん、おじいちゃん、ベビーシッターなど頼るべき
日本では
”我慢は美徳” ”母親は家族のために犠牲になる”
こういった風潮があることは否定しません。
専業主婦の場合なんかはとくに、
「他人に育児や家事を頼ってはいけない」と思い込んでいるママが多いような気がします。
たしかに、専業主婦の場合は罪悪感を感じるケースもありますが、
ママは皆すでに十分に頑張っています。
もっと楽になっていいと思うのは私だけでしょうか。
まぁ、パパや身内の理解が必要にはなりますが、そこには理解させるだけの価値はあります。
子どもや家族のため、これはシャンパンタワーの法則を理解すれば自然なアレンジだということに気がつきます。
何より、子どもはママが自分を大切にする姿をみて育つことで、自分自身を大切にする人になってゆくでしょう。
ポイント1 ; セルフケアをしましょう
時間がない、疲れて体力も気力もない、、、
そんなときは、まず窓を開けて深呼吸してみましょう。
大きくゆっくり息を吸って吐く、新鮮な空気が体中にゆきわたるイメージをしてください。
これだけでリラックスすることだってできます。
例えば、家事の手抜きもたまにはいいとしましょう。
疲れがピークに達する週半ばの夕飯はお惣菜など買って手抜きDayに。
ちょっと贅沢かもしれませんが、ママの精神を落ち着かせるため、
そして家族のために欠かせないことと割り切ってみましょう。
週末はパパに見てもらっている間に昼寝をしたり、
近所におでかけなんてのもいいでしょう。
お気に入りのバスソルトなどを入れてお風呂にゆっくりと浸かるのもおすすめ。
こういったママが楽しくなるアイデアを考えるだけでも楽しいし、
毎週の楽しみを自分で作ってみませんか。
ポイント2 ; 公共のサービスを利用する
ベビーシッターには抵抗がある、たしかに第三者に任せるのは信頼関係もないから不安です。
それに加えて、利用したことがない人にとっては料金が気になるところ。
そこでおすすめは地方自治体による、一時保育や一時預かりなどのサービスです。
仕事や家族の病気のときだけと思いがちですが、子育てに疲れたママがリフレッシュするために、
利用するのはOK、全然問題ありません。
是非、地域の行政窓口で相談してみてくださいね。
また、地方自治体が運営するファミリーサポートを利用するのもアリ。
子どもを見てくれるサポーターの方には子育ての先輩が多い点も頼もしいところです。
私が個人的におすすめするのは、”シルバー人材センター”です。
専属ではありませんが、担当者がついて条件などヒアリングしてくれます。
家事代行などもそうですが、採用する前に面接して決めれるので信頼関係も作りやすいでしょう。
なんたって、おすすめの一番の理由は「お年寄り」だということ、子どもにとって、
おじいちゃん、おばあちゃん、は大好きな存在です。
人生経験も豊富ですから、私は安心して任せることができました。
ただ、難点を挙げるならば、面接のときに気があいそうな人が来てくれるかは運任せ。
何度も面接することはできますが、登録しているシルバーさんにも限りがありますからね。
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親子の関わり量より質、それって本当?
子どもの幸福度を高めるために、毎日してほしいの”触れ合いの時間”をつくること。
こういう時によくある声は、、、
- 24時間、一緒に過ごしているので十分触れ合っています
- 帰宅後はべったり過ごしています
- などなど
私が伝えたい”触れ合いの時間”とは、「純粋な1対1の時間」で、
この状態で子どものやりたいことを真剣にやる時間のことです。
ちなみに、下記はNGリスト
- テレビをつけながら
- スマホやパソコンをいじりながら
- 食器を洗いながら
- ご飯を食べさせながら
- お風呂に入れながら
- 買い物をしながら
- などなど
ようは、”ながら”は全てノーカウントということです。
月齢が高くなると、ひとりで遊べるようになり、
「純粋な1対1の時間」が減りがちです。
もちろん、ひとりで遊んだり、テレビを見たり、
子ども同士で遊ぶことは子どもにとって楽しいことなんですが、
ママとの時間はそれ以上にかけがいのないものなんです。
20~30分とれればベストですが、毎日20分強の時間を確保して、
向かい合い続けるのはなかなか大変なことです。
だから、せめて10分でも。難しければ5分でも。
大切なのは「量より質」、
けれども「量に勝る質はなし、質は量のなかに在る」と言う言葉もあるくらいですから、
時間が取れる時は意識をして向き合って欲しいテーマです。
まとめ
大切なことは、
- 子どもと親の幸福度はリンクする
- 自分に合った家庭環境で楽しくアレンジしていくこと
- ママが満たされていないと、子どもが満たされない
- しんどくなる前に第三者に頼る
- 純粋な1対1の時間をとる(難しければ5分だけでも)
まだ、読んでいない方はこちらの記事からどうぞ → 子どもの寝かしつけ、たった3つのポイントを押さえるだけ






